孤独なひとり暮らしのYさんが寝こんでしまったのを、隣家の奥さんが発見していますが・・・
ひとり暮らし老人の場合、隣家とのつながりをつくっておくことの必要が忘れられません。
その後、老人ホームへ入所するわけですが、入所後の適応がよく、寮母さんの手伝いをする状況・・・
まるで別人のようにかわった状況を考えてみると、いままで受け身の生活に終始してきたYさんが、今度は積極的に他人の世話ができる、その「役割意識」がYさんに生きがいを与えたのでしょう。
まず、自分のことはできるだけ自分で行うという自立性を高めることが、老人福祉のひとつの目標です。
それは、施設入所者やデイサービス利用者であっても同じことがいえます。
そして、さらに人間として、まだ役立っているのだ、といった「役割意識」をもたせることが生きがいにつながります。
このことは、第二の事例である「縄づくり」の老人にもあてはまります。
このおばあさんは、自分が「縄づくり」にはげまなければ家の者の仕事にさしつかえるだろう、と信じているのです。
この「役割意識」をとり去ったら、おばあさんはどんなにがっかりするだろうか容易に想像できます。