二人の老人の生きがい

「Yさん、おばあちゃんにはわたしから話してあげましょうか。どう、いっしょに暮らしたら・・・」


「わしには、それは承知できんのや・・・」


デイサービスの送り迎えのたびに言うわたしにかえってくる言葉です。


そんなやりとりが日課のようになっています。


4人の実子・・・


それに老妻までが近づかなくなって30年あまりのやもめ暮らし・・・。


そのYさんにとっては、寺参りが唯一の生きがいです。


訪問のたびに、「仏」や「死」について何かと話してくれます。


・・・それがYさんにとっては生きがいでもあるのです。


冬のはじめ、寺参りの帰りに雨にぬれて、寝こんでしまいました。