老人との出会い

デイサービスで働き始めて数年・・・。


多彩な運命をこぎぬけ、好む好まないにかかわらず、ひとり暮らしやねたきりでおられる老人がたとの出会いは、驚きと感動の日々でした。


老人ホームに入所した老人を訪ねて、ある老人ホームを訪れた際、玄関脇で日なたぼっこをしておられた老女の、そのときのつぶやきが今もって忘れられません。


「わたしは、毎日、ここに坐ってあの子が迎えに来るのを待っとりますのや。


今日こそは来るやろうと思う。


うちの子どもらは、小さい時からいうことをきくかたいもんやった。


ここに、わたしをひとりにして置いておくはずがない・・・」


ひとり住まいが呑気でよい、という老母もあれば、ひとり置いておくはずがない、という老母もある・・・。


息子を責める前に、老人を憐れむ前に、大きな力で動いている社会の中で、みんなで話し合わねばならぬことがあると思います。