在宅老人にたいするケア体制がヘルパー事業とデイサービスだけにとどまっていることと重なって、老人にとって「制度の枠」はきびしすぎます。
病気や老化がすすめば、今の制度では施設入所以外に道はないわけです。
入院するときでも、病院の車が勤務時間内に迎えにくるとは限らないなかで、時間外労働は制度上認められないわけです。
認められないところから、いきおい老人も地域の人びとも、奉仕員の「奉仕」に期待をかけ・・・
ヘルパー個人の人間性に責任を問おうとするのです。
制度が政策である以上、政府予算が基本になることを知らないわけではありません。
予算は老人の要求に、それ以前に老人を人としてどう価値づけ・・・
人としてどう大切にするかという思想が裏うちされたものでなければならないと思うのです。
盲老人の入浴の介護や、入院時の病院車待ちの時間外勤務が予算を超過することで、「制度の枠」を越える仕事である、と枠からはずされているとしたら・・・
老人にとってヘルパーにとっての悲劇です。